●ダレイオス1世 ダレイオスいっせい
BC558
前558ごろ〜前486 アケメネス朝ペルシア第3代の王(在位前522〜前486)。王家の分家の出身だったが混乱に乗じて即位し,諸侯の反乱を平定して,前519年ごろ王権を確立した。その征戦の記録はベヒスタンの磨崖壁に刻まれている。以後大規模な遠征を行い,東はインドのパンジャブ地方から西はトラキア,北は黒海から南はヌビアにいたる大帝国を築いた。小アジアのギリシア植民地支配をめぐって,ギリシア本土遠征を企てたがマラトンの戦い(前490)で大敗北し,再征を準備中病死した。彼は即位後直ちに中央集権的行政改革に着手し,全国を20州に分け総督(サトラップ)に統治させ,中央からは「王の目・王の耳」と呼ばれる監察官を派遣し,道路網を整備して駅伝制度を設けた。スサからサルディスまでの「王の道」は有名である。自らはゾロアスター教を信じたが,被征服民の宗教や伝統には寛大な英帝だった。壮大な首都ペルセポリスの建設を始めたのも彼だった。その近郊のナクシェ=ルスタムの断崖に彫られた十字形王墓も有名である。