●ダール=アルフヌーン
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アラビア語で「学芸の館」を意味することばであるが,これを一般的にわかりやすく説明すると,近代的であり,高等な水準にあるところの,学問・技術を教授する教育機関ということになる。オスマン帝国ではイスタンブル大学の前身にあたることから,その性格が推察されよう。1863年に創立されており,自然科学をはじめ,外国語,医学,近代法学などを教授課目としており,れっきとした総合大学といえる。帝国の著名な学者はもとより,フランス,ドイツなどから多くのお雇い外国人が招聘されており,このあたりわが国の明治期における教育の近代化政策をほうふつとさせるものがあるが,事実,ダール=アルフヌーンでの教育は,イスラーム宗教教育をもっぱらとしたマドラサのそれとは一線を画しており,近代的な教養を身につけた学者や官僚を輩出させて,トルコの近代化に大きな影響を与えたのである。