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●田山花袋 たやまかたい

アジア 日本 AD1872 明治時代

 1872〜1930(明治4〜昭和5)小説家。本名録弥,群馬県館林に生まれる。旧秋元藩士で警視庁巡査となった父が1977年(明治10)の西南の役で戦死。母と兄実弥登を中心に一家は苦難の道をたどることになる。本屋の小僧なども体験しながら英語・漢詩文・和歌などを学び,尾崎紅葉,江見水蔭らの硯友社をはじめ,「文学界」,「国民之友」ともかかわり,1899年,『ふる郷』を刊行して認められ,博文館入社。『野の花』,『重右衛門の最後』などを発表して日露戦争に従軍,『第二軍従征日記』を刊行,1907年(明治40),自然主義の代表作として知られる『蒲団』を発表した。『一兵卒』や『生』,『妻』,『縁』の3部作のほか,書き下ろし刊行の『田舎教師』(1909)も花袋の代表作である。『時は過ぎ行く』(1916)に士族の運命を,『百夜』(1927)に自らの意欲を描いたが,回想『東京の三十年』も逸しがたい。

〔参考文献〕小林一郎『田山花袋研究』全10巻,1976〜84,桜楓社

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