●ダヤク族 ダヤクぞく
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ボルネオ島に住む,非イスラーム教の原住民の総称。主として,沿岸部に住むイスラーム教徒はその出身のいかんにかかわらず,マレー人と呼ばれるのがふつうである。ダヤク族は言語・文化的に多くの群小民族集団に分けられるが,そのうちサラワクを中心とする西部に住むイバン族(海ダヤク),南部のンガジュ族がそれぞれ40万人程度の比較的大きな人口を擁している。ダヤク全体の人口は300万以下と推定される。彼らの多くは焼畑により陸稲を栽培する農耕民である。内陸の採集狩猟民(プナン族)は通常ダヤク族とは呼ばれないが,身体的・言語的には大差はない。ダヤク族の特徴的な生活様式の一つに数十家族が一家屋に集住することがあげられる(いわゆるロングハウス)。精霊信仰,霊魂観が発達しており,しばしばアニミズムの好例として言及される。盛大な葬礼を催す民族集団が多いことでも知られている。また彼らのほとんどは首狩りの習俗を宗教のなかに取り入れていた。