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●タミル諸語 タミルしょご

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 インドの主要言語であるドラヴィダ語族を構成する主要言語の一つ。サンスクリット語の“ドラヴィダ”は,タミル語の“タミル”と同一といわれる。マドラス以南の半島南東部,すなわち現在のマドラス州の大部分とセイロン島の北東部にひろがり,使用者数は2,500万人といわれるが,そのほかビルマや他の東南アジア諸国,アフリカなど海外にも使用者は多い。ドラヴィダ語のなかでは,最も豊富で古い歴史の文学を有し,それはインド諸文学のなかでサンスクリット文学につぐ位置を占めている。現存する最古のものは,「シャンガム文学」と呼ばれる2,3世紀の詩である。後世の作品のなかには,箴言詩『ティルックラル』,シヴァ神への美しい賛歌『ティルヴァーシャガム』などが有名である。現在のことばは文語と口語があるが,両者間で著しい相違があり,とくに文語は古風な特徴を示して難解だとされる。なお,現在の文字は,北方系のブラーフミー文字をもとに,南インドでサンスクリット語を書写するのに用いられたグランタ文字の影響がみられるといわれるが,その形成過程は明確にされていない。