50音順    検 索

●タブリーズ

AD 

 イランの北西部アゼルバイジャン地方の州都。1976年実施のセンサスによると人口67万人。近郊に天水農業と家畜の放牧が行われる豊かな農村地域を擁し,この地方の政治・経済の中心になっている。文化的には,イランにおけるトルコ系住民,アゼルバイジャン人の文化センターになっている。交通の要衝に位置し,首都テヘランと鉄道・バス・空路で結ばれているだけでなく,隣国のソ連邦,カフカス地方の3共和国,トルコへ陸路・鉄道で行く場合の要地になっている。歴史的には,642年,アラブがアゼルバイジャン地方を征服したときには,まだ村にしかすぎず,10世紀後半になってようやく都市の体裁を整え,セルジューク朝の支配とトルコ化の進行とともに首邑になった。1295年,イルハン朝のガザン=ハンがここに首都を遷してから,イラン第1の都市として栄え,1597年,サファヴィー朝が都をイスファハンに遷すまで栄華を誇った。近代では,カージャール朝後期において政治的・文化的に先進都市として重きをなし,1908〜11年,立憲革命を擁護する“タブリーズ蜂起”の拠点になった。近年は工業都市として発展しつつある。