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●タフシール

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「説明・注釈」を意味するアラビア語。イスラームの術語としては,『コーラン』の“注釈や解釈”およびその学問を特別に意味する。タフシールの必要性は預言者ムハンマドの死の直後からおこってきた。『コーラン』の意味のあいまいな章句については,預言者とともにイスラームのために尽力した教友たちから教えを乞うた。とりわけ預言者の従兄弟で,イスラームの造詣の深いイブン=アッバース(687没)は権威ある解釈者とされた。その後,教友たちのハディース(伝承)にもとづいて注釈書が著されるようになった。歴史家としても有名なタバリー(923没),アシュアリ派神学者ファフルッディーン=アッラージー(1209没),バイダーウィー(1286ころ没)などのタフシールはスンナ派神学者・法学者の代表的なもので,ザマフシャリー(1144没)のそれはムータジラ派の見解を反映しているか,アラビア語の文法学的説明の正確さから宗派を超えて高く評価されている。