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●ダービー父子 ダービーふし

ヨーロッパ 英国 AD1711 後期スチュアート朝

 父1678?〜1717,子1711〜63 父子二代で石炭からつくったコークスを木炭のかわりに高炉の燃料とすることに成功し,石炭製鉄の時代を開拓したイギリスの製鉄業者。父はブリストルで鋳鉄の砂型鋳造を開発して特許を取り(1708),薄手の鋳物の製造業を行った後,シュロプシャーのセヴァーン川上流のコールブルックデールで木炭高炉を経営。そこでコークス高炉を試みて成功したのは1709年のこととされている。その子は19歳ごろ父の事業を継ぎ,ニューコメン大気圧機関を用いてふいごを強化し,高炉の送風を強力にするなどの改良をしてコークス高炉の事業を隆盛に導いた。イギリスでは16世紀中ごろから17世紀中ごろにかけて家庭用・工業用燃料が薪炭から石炭へと切り換えられていったが,彼らはいぜんとして木炭を使っていた製鉄業界にもこのエネルギー革命をもたらし,イギリス製鉄業発展の基礎を築いて産業革命への途を開いた。さらにその子3世は,1778年にセヴァーン川に半円形の世界最初の鋳鉄橋を建設したことで知られる。