50音順    検 索

●田畑永代売買禁止令 たはたえいだいばいばいきんしれい

アジア 日本 AD 

 江戸時代,幕府・諸藩が出した田畑の売買を禁止する法令。幕府は1643年(寛永20),前年来の飢饉で田畑を売り払う百姓がふえたので,貧しい百姓が田畑を手放してますます経営が成り立たなくなることを防ぐために,この法令を発布した。違反者のうち,売り主は牢舎のうえ追放,買い主・証人は過怠牢,土地は没収という重罰が課せられた。しかし年貢納入に困った百姓の田畑売買はあとを絶たなかったので,幕府は罰則を軽減せざるを得なくなり,1744年(延享1)には売り主は罰金,買い主はその田畑没収のみとした。1615年(元和1)の金沢,1633年の熊本のように多くの諸藩においても同様の法令が出されている。江戸時代後半になると,この禁止令で処罰された例はなくはないが,広く田畑の売買が行われていたというのが実情である。1871年(明治4)廃止された。