50音順    検 索

●タパ

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 樹皮布のこと。ポリネシア語源であるが,樹皮を剥いで紙状の衣料をつくる習慣は,オセアニアをはじめとし熱帯地方各地にみることができる。おそらくは,織布の発明以前の石器時代には広く世界各地で衣料として用いられたと考えられる。製作にはクワ科の灌木を使用することが多く,オセアニアではもっぱら同科のカジノキをこれにあてる。内皮を剥いで叩き延し縦横と何枚も重ねて補強し,接ぎ合わせて大きくする。染色は,版木の上で拓本のごとくに染めるもの,判押,捺染,フリーハンドと多彩である。ハワイなどでは薄くしなやかにつくる技術が開発されたものの,多くは厚くごわごわし,また洗濯し難いという欠点があるために,19世紀に木綿布が輸入されるようになると衣料として用いることは急速に減ってしまい,今日ではその伝統も失われつつある。しかしたとえば,トンガのように持参財等交換財として,また観光土産品として盛んに製作されているところもある。