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●田沼意次 たぬまおきつぐ

アジア 日本 AD1719 江戸時代

 1719〜88 江戸時代中期の幕府側用人・老中・相良藩藩主。父意行(もとゆき)は紀伊徳川家の足軽で徳川吉宗が8代将軍になるとともに旗本となった。父の死後9代家重・10代家治将軍のもとで出世し,1758年(宝暦8)に大名にとりたてられ,1772年(安永1)老中,相良藩5万3,000石城主となり,権勢をふるって田沼時代を形成した。1773年(安永2)に若年寄となった。彼は幕府財政の破綻を救う政策をとり,積極財政に転換し,米中心の経済から商品中心の政策にかえた。また下総国(千葉県)の印旛沼,手賀沼干拓などの新田開発や鉱山開発,銅・鉄などの幕府の専売制施行,株仲間結成を促進する政策により運上銀の徴収,貨幣改鋳の実施などを行った。その上,輸出奨励による金銀流入をはかり,蝦夷地開拓とも結び重商主義をとった。そのことが商人との結合を強め,田沼側近のブレンズトラストをつくり,政策立案が推進されることになった。その点で,意次は近代化の開拓者としての一面ももっている。