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●谷崎潤一郎 たにざきじゅんいちろう

アジア 日本 AD1886 明治時代

 1886〜1965 小説家。東京日本橋蠣殻町で生まれる。東京帝国大学国文科に入学。1910年,小山内薫和辻哲郎らと第2次「新思潮」を創刊。『刺青』,『麒麟』を発表し,文壇に認められる。同年,東大国文科を中退。1911年『少年』,『幇間』,1912年『悪魔』,1914年『捨てられる迄』,1915年『お艶殺し』,1917年『異端者の悲しみ』などを次々と発表。永井荷風とともに耽美派と呼ばれた。女性崇拝を基調に,女性に征服されることで幸せを見い出す男性像を描く谷崎は,とくに悪魔主義ともいわれた。その頂点が,1925年に発表された『痴人の愛』である。関東大震災以後関西に移住し,日本の古典文化にふれたことから,しだいに古典美を追求するようになる。1929年『蓼喰ふ虫』,1928〜30年『卍』,1931年『盲目物語』,1933年『春琴抄』などにその作風がよく表れている。『少将滋幹の母』,『細雪』などの長編や『源氏物語』の現代語訳の仕事も手がけた。1956年『鍵』,1961〜62年『瘋癲老人日記』の発表など,晩年もその作風は衰えることはなかった。