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●建網 たてあみ

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 “建網”とは,網漁具を海中に張り建てるという意味をもっており,“定置網”一般がこのなかに含まれる。江戸時代から使用されてきた各種の“台網”と呼ばれる袋網と垣網からなる単純なものから,大敷網・大謀(だいぼう)網など,しだいに網漁具の構造が複雑になってきたものまである。このほか,“落(おとし)網”“桝網”と呼ばれ,魚群などを垣網に沿って移動させてから袋網のなかへ導き入れるものから,“建干(たてぼし)網”(岡山)といって,大潮のときに張り建て,干満の差を利用してボラ,チヌ,セイゴなどを漁獲するもの,あるいは“建切網”(福岡)といって,長さ200〜300mもある網を張り建て,途中にいくつか袋網をつけ,そのなかにボラやコノシロが入るように工夫した網漁などもある。しかし,建網といった場合の代表はなんといっても大型の定置網漁で現在,全国各地で行われている定置網漁はすべて,この“建網”のなかに分類することができる。

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