50音順    検 索

●竪穴式石室 たてあなしきせきしつ

AD 

 四壁を積み石でつくり,埋葬が終了した時点で天井石をのせて完全に密封する形式の石室。日本や朝鮮南部のカヤ※注1※地方の4,5世紀の古墳に類例が多い。日本の前期古墳の曲型的な竪穴式石室は墳丘上の土壙に構築され,棺床は土壙基底部にさまざまな方法で設置される。高野模製の割竹形木棺などを据えたのち,4壁を構築する。壁体は扁平な割石を小口積にし,その背後の墓壙内壁面とのあいだには板石・礫石・砂などで控え積を行う。また,壁体の構築は2度に分けて行う例もあり,佐賀県経塚山古墳では1次構築と2次構築の境から鏡などが出土している。側壁の内壁はもち送りが認められるものや朱が塗られるものも多い。朱は内壁面に塗布するのではなく,板石の一端を朱の水容液に浸しながら積みあげる方法をとっている例も確認されている。天井石の上部は粘土などで被覆され,覆土上には方形埴輪列がめぐる例も多い。

00