50音順    検 索

●達成動機 たっせいどうき

AD 

 達成要求ともいう。マーレイ(1893〜?)が,親和・支配の要求とともに心理発生的(2次的)要求としてあげた20個の一つ。障害を克服し力を振り絞って,困難なこともできるだけ早く立派に行おうとする動機(マーレイ,1938)。その後この動機の測定法を開発したマクレランド(1953)は,優越した基準に挑んで成功を収めようとする“競争傾向”という面を強調した。個人がもつこの動機の強さを測定するには,投影法による心理テストが用いられる。こうして測定されるこの動機の強さは,その人の生育歴,とくに親の養育態度と関係がある。たとえば,自立要求的しつけ(こうするようにと励ますしつけ)と自立制限的しつけ(こうしてはいけないと禁止するしつけ)とを比較すると,前者のほうが強い達成動機へ導く(奥野,1978)。アトキンソン(1953)は,動機づけの強さは,達成動機の強さと目標達成の価値と目標達成の可能性との積の関数であるとしている。