●多神教 たしんきょう
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多数の神々を信奉する宗教制度のことで,ここでいう神とは一般には精霊,霊魂までも含む。多神教のなかで,とくに1神が主神または最高神として崇拝される制度を単一神教といい,その主神が社会的・経済的事情によって交代する制度を交代神教という。E. B. タイラーは多神教は精霊崇拝の段階に続いて現れ,そこから一神教に進化すると説く。C. P. ティーレはアミニズム,多霊教の劣等自然宗教の次におこるのが高等自然宗教の多神教であるという。これらの宗教進化論に対し,人類の始源の宗教形態は一神教であるとする文化史学派がある。多神教の成立には祖先崇拝,自然崇拝,英雄崇拝,さらには職業の分化に伴う職業神・文化各般にわたる守護神の発生が重要である。しかし,何といっても民族の混合,わけても広範囲の民族が政治的に統一される場合に多神教の現出が著しい。その例は古代エジプト,バビロニア,インドに顕著にみられる。