●山車 だし
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祭りに出る屋台仕立ての練りもの。山・笠鉾・人形・吹き花・鳥獣・草木などを屋台の上に飾り,これを車を使って引くか氏子大勢でかつぐ。最古のものは大嘗会の標山(しめやま)で,神霊をこれにのせて神泉苑から内裏に移した。いわば移動神座である。ダシの語義は,その中心をなす鉾の上に出した神籬(ひもろぎ)様のものに由来する。髯籠(ひげこ)がその古い形の一つとされるが,それはしだれた編み残しの竹をつけた籠である。山車の代表的なものは祇園祭りの山鉾で,神の依り代として各地の祭礼に重要な役割をするようになった。中世にはこれに風流の流行が加わり,意匠が華美となり,囃子や踊りが付随した。また,近世にはからくり人形や歌舞伎狂言までが山車の上で演じられるようになった。岐阜県高山市の日枝神社山王祭り・八幡神社八幡祭りは飛騨匠の手になる見事な屋台として有名。また,富山県高岡市の御車山(みくるまやま)も桃山風の華麗さを誇る。屋台囃子で知られる埼玉県秩父市秩父神社の夜祭りなどもある。