●タクフィール=ワ=ルヒジラ
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エジプトのムスリム同胞団の過激派のムカッファラーティーの流れをくむ秘密結社で,1960年代後半から要人暗殺などで活動を表面化した。基本的には,20世紀のイスラーム社会は堕落しており,イスラーム以前のジャーヒリーア時代の様相を呈しているので,この背信的社会と絶縁し,これに攻撃をかけ,真のイスラーム化をはかるべきであるとの考えに立っているが,性急な武力闘争によって,その前衛的役割を果たそうとしている。成員は人目のつかない遠隔地の洞穴などに逃れて,イスラーム法の掟によって生活し,社会からの絶縁をはかることを建前としている。この秘密結社には各細胞にアミールがおり,すべての細胞を統轄する人物をアミール=アルウマラー(大アミール)と呼んでいる。1978年シュクリー=ムハンマド=ムスタファーという大アミールが隠れ家で捕えられ,サダトにより処刑された。1979年のメッカのハラームモスク襲撃もこの一派の手によるものとみられる。