●田口卯吉 たぐちうきち
アジア 日本 AD1855 江戸時代
1855〜1905 明治時代の文明評論家。代々幕臣の家に生まれ,幕府が瓦解したのち,横浜で商売の道につき,かたわら英語を学んだ。沼津兵学校・大学予備門をへて私立共立学舎に入り,医学を研究したが,1872年(明治5)大蔵省翻訳局上等生徒,1874年(明治7)紙幣寮に出仕した。このころから自由貿易・日本文明論などの研究を手がけ,1877〜82年(明治10〜15)には5巻の『日本開化小史』を著した。近代における日本文明史のさきがけと称せられ,新しい歴史観を示し,現在でも“百年の名著”として推されている。その後の著作・出版活動として「東京経済雑誌」「史海」の雑誌,『大日本人名辞典』『日本社会事彙』などの辞書がある。1894年(明治27)には衆議院議員となり,1899年(明治32)法学博士を授与された。その間,1890年(明治23)に組織した南島商会は,東京府の士族授産金を運用する目的のもので,天祐丸で南洋(ミクロネシア)貿易に従事させた。
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