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●高床式倉庫 たかゆかしきそうこ

アジア 日本 AD 

 床を高くつくって,湿気やネズミの害から防ぐ目的をもった倉庫。わが国で,現存する正倉院の倉庫などは,時代も古く典型的なものといえる。日本では,弥生時代から掘立柱の方形建物で高床となったものから始まる。銅鐸や弥生式土器に描かれたもののほか,静岡県登呂遺跡で,その残存木材が発見されて以来,各地で同類の遺構が発掘されている。床の高い切妻造の建築であり,竪穴住居が一般的であった時代に,穀物倉庫として用いられたと考えられている。高床倉庫の付属具として,外側柱の土台の直下につけられる円形あるいは隅丸長方形の板材で,鼠返しがつくられ,また,木製の梯子も使用されたことが,絵画のみならず,残存木材の実際から知られている。寝殿造や神社本殿などは,高床倉庫からの発展だともいわれる。日本以外でも,同様な高床倉庫は,湿潤な風土の地で,穀物生産を行う社会では,しばしばみられ,現代でも使用されている例がある。

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