50音順    検 索

●高山樗牛 たかやまちょぎゅう

アジア 日本 AD1871 明治時代

 1871〜1902(明治4〜35)明治30年代に活躍した思想家・文学者。本名林次郎。山形県鶴岡に生まれる。帝国大学哲学科卒業,第二高等学校教授となったがまもなく辞任,1897年(明治30)雑誌「太陽」の主筆となった。早世したので活躍の時期がわずか数年に限られ,彼の評価は一定しているとはいえないが,当時にあっては広く青年層の支持を集め一時的に盛名が高かった。文学活動としては,帝大在学中の1894年(明治27)に発表した小説『滝口入道』や桑木厳翼らと「帝国文学」を発刊したことが知られるが,その眼目は〈国民性情〉にもとづく〈国民文学〉にあった。また,「太陽」では〈日本主義〉を提唱したが,これは国家・歴史・民族を主観的に統一した道徳原埋として主張されたものである。こののち,ニーチェ日蓮の思想に傾倒し,本能を肯定する〈美的生活〉を論じて新境地を開きつつあったと考えられるが,病で没した。