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●高峰譲吉 たかみねじょうきち

アジア 日本 AD1854 江戸時代

 1854〜1922(嘉永7〜大正11)。わが国最初の世界的化学者。加賀藩医高峰精一の長男として富山県高岡に生まれる。1870年大阪医学校に入り,舎密局で化学講義を聴き化学志望を固めた。1872年に上京,工学寮(のちの工部大学校)に入学。1879年同校応用化学科の第1回卒業生。翌年より渡英,グラスゴー大学などで工業化学・電気化学を学ぶ。1883年帰国。農商務省特許局次長となり,1886年には辞任して会社を設立,化学工業の開拓につとめた。1890年アメリカに移住し,研究と事業経営を継続。1894年麹(こうじ)より強力な糖化剤を抽出し,これをタカジアスターゼと名づけ消化剤として発売した。1900年には副腎の有効成分を結晶として分離することに成功しアドレナリンと命名した。これはホルモンの世界最初の結晶化であった。1912年帝国学士院賞を受賞。翌年帝国学士院会員。1913年帰国のとき,国民科学研究所設立の必要を強く訴え,理化学研究所の設立を促進した。