●高松塚古墳壁画 たかまつづかこふんへきが
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高松塚は,奈良県明日香村平田に所在する終末期古墳である。1972年(昭和47)3月,発掘調査によって石槨内の壁画を検出した。壁画のうち星辰(星宿)図は,石槨天井部のほぼ中央に円形の金箔を貼り朱線で結ばれ,北極5星と四輔4星を中心に,四方に7宿の計28宿が表現されている。また東壁の中央上部には金箔で日像を,対する西壁には銀箔で月像が描かれている。さらに東壁中央に青龍,西壁中央に白虎,北壁中央に玄武(南壁の朱雀は盗掘のための剥落によって遺存しなかった)の四神図がある。人物図は東・西両壁のおのおの南側には男子各4人,北側に女子各4人が群像形式で描かれている。男子の計8人は全員持ち物があるが,女子は計8人のうち,東西のそれぞれ二人に持ち物が描かれている。このように星辰・日月・四神・人物を描いた壁画古墳は,日本ではじめての出土であった。