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●高田保馬 たかたやすま

アジア 日本 AD1883 明治時代

 1883〜1972(明治16〜昭和47)社会学者・経済学者。佐賀県小城郡三日月村に生まれた。1910年(明治43)京都帝国大学文科大学哲学科を卒業。広島高等師範,東京商科大学・九州帝国大学教授を歴任し,1929年(昭和4)京都帝国大学経済学部教授に就任した。また1943年から敗戦時まで民族研究所所長を兼任。戦後は大阪大学・大阪府立大学の教授をつとめた。『社会関係の研究』(1926)などの著作を通じて,結合を軸とする社会関係を類型化。一つは,成員間に支配・服従の関係がある愛着にもとづく「共同社会」。他は,各自は独立して自己の個性を完うする,利益(安全・物財・勢力・文化)にもとづく「利益社会」。前者から後者への移行を定式化して,市民社会の実現を構想した。昭和期に入っては,経済学上の著述を主とし『勢力論』(1940)などを通じて,人間間の勢力関係によって条件づけられた分配についての理論(利子論・賃金論)を確立していった。