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●高島炭坑 たかしまたんこう

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 幕末,佐賀藩とイギリスのグラバー商会との合弁として開坑された日本最初の洋式炭坑で,のち明治政府が官収し,民間に払い下げられた。高島は長崎県彼杵(そのき)郡深堀の小島で佐賀藩の支藩深堀藩の手で塩田の原料用に掘られていた。佐賀藩鍋島直正閑叟=かんそう)は,1868年(明治1)6月,藩財政の一助とグラバー商会から購入した蒸気艦債務返済のため,合弁事業を計画,条約を締結し本格的開発に入った。1869年4月17日,深さ45mで炭層に着炭,坑外に蒸気機を設置して採炭,レール敷設により運び,巻揚機を坑内に据え付けて炭箱を上下し,風車を坑外に置いて換気する海底炭田を掘る立坑で,政府は鍋島直大による経営継続を外資排除と本国人主義から許さず,1874年1月官収,11月,後藤象二郎へ払い下げたが,後藤は経営に失敗した。福沢諭吉斡旋で岩崎弥太郎に1881年4月譲渡,三菱の所有となるが,「高島炭坑事件」という坑夫虐待事件もおこる。