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●高木敏雄 たかぎとしお

アジア 日本 AD1876 明治時代

 1876〜1922 熊本県生まれ。東京大学卒業後,東京高等師範学校・大阪外国語学校教授を歴任。わが国の神話・昔話・伝説研究の先覚者。比較研究に主眼を置いた散文伝承の研究で知られる。とくに比較神話学の基礎を築いた業績は高く評価されている。1913年柳田国男とともに雑誌「郷土研究」を刊行し,日本最初の民俗学専門誌として,後世に多大の影響を与えた。高木は1913年『日本伝説集』を上梓して,伝説の分類に〈説明神話的第一〉から〈準天照伝説二十三〉までの独自の解釈と見解を示した。それらは研究史上欠かすことのできない領域として注目される。同じことは1916年に出版された『童話の研究』にもいいえよう。同書は,本邦最初の比較民間童話(昔話)の書でありながら,久しく人々に知られずにいた。その高木の柔軟な国際的視野は,近年新たな評価を得ている。『日本神話伝説の研究』『人身御供論』などが1973年に再刊されている。ドイツ留学を目前にして,46歳で大阪に没した。