●タウン=ミーティング
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
アメリカのニューイングランドで発達した直接民主政治の形態で,地方自治体であるタウンの住民の総会のこと。植民地時代から独立前後には重要な役割を果たした。初めは1年に数回開かれたが,やがて1年1回となり,土地の分配,課税,町務担当者の選出,町条例の制定,学校・道路・橋・教会の維持などについて討議され,決定された。この直接民主政治はアメリカ民主政治の基礎となり,“自治の学校”として称揚された。白熱する議論を通じて養われた鋭い批判精神は,イギリス本国の重商主義政策にむけられるようになったため,イギリス議会は,1774年タウン=ミーティングに厳重な制限を設けようとしたが,成功しなかった。現在でも形式的に残っている所があるが,町長や常設の代議機関を設けている所が多くなっている。大きなタウンにおいては,タウン内の各地区の代表者が集まる制限タウン=ミーティングを置いている所もある。