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●田打正月 だうちしょうがつ

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 年頭に行われる農耕の予祝儀礼の一つ。中国地方を中心に西日本では田打正月と呼ぶ例が多いが,クワイレ・スキオロシ・タウチコウ・オクワタテ・サクイレ・ノウハダテなどともいう。正月11日とする事例が多い。この日鍬をもって田畑に出て祝いごとを唱えながら,形ばかり田畑を耕す。そこに松飾りの松の枝や榊・椿の枝などを挿し,餅や米を供えるというものである。この供えものを鳥がついばむのをみて作占いをする地方もある。実際の農耕の開始には早いが,農作業の行為を模倣的に演じ,実際の農耕の成就を祈念するところに意義がある。田畑に立てる松などは門松やそれと同等のものを用いることが多く神の依り代と考えられ,占いを伴うのはその神の意志を知ろうとするからである。仕事始めをこの日とする土地も多く,東北ではこの日をノウハダテ・ノウノハシメと呼び堆肥の運搬・藁仕事をする。漁民のノリソメ・商家の蔵ビラキもこの日にあたる。