●田植組 たうえぐみ
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田植えのときに行われる共同労働の組織のこと。田植えは,水利などの関係から適期が短期間に限定され,しかも機械化が遅かったので,近年まで,家族外にも労働力を求めて行われることが多かった。自家以外の労働力を求める方法の一つが田植組で,これはユイとかモヤイといった労働慣行にもとづいて構成される相互扶助的な組織である。4〜5戸から,多い場合には10数戸にもおよび,これらの家々が労力を交換しあったり,共同でいっしょに田植えを進めていくのである。東北地方のヨエダヅクリ(結田作り),中国地方の寄合い植えや組植えは田植組による方法で,ほかに組サツキ(サツキは田植えのこと)などと呼んで組ごとに鎮守神を祭る村もあった。田植組を構成する家々は,固定的な場合が多いが,組をなす要件としては近隣・本分家・親類などまちまちで,一律的ではない。なお,ユイとかモヤイで田植えをした場合,おのおのの田植え終了時のサナブリには家に招いて振舞いあうことが広く行われていた。