●大漁踊り たいりょうおどり
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豊漁を祝い,またはそれを予祝して踊る漁民の収穫祝いに相当する舞踊。漁は,おうおうにして運・不運に左右されることが多いため,とりわけ神仏への祈願が強く込められる。大漁のときには,船に大漁旗や吹流しをつけて帰港したり,小さな竹樽や竹皮でつくった高張笠をつけて戻ってきたりする。そして大漁を祝い,神に感謝して歌い踊る。千葉県九十九里地方に伝わる大漁節による祝い踊りや,長崎県・和歌山県の鯨踊が知られている。九十九里地方の大漁踊は,江戸末期の1864年(元治1)の春,銚子で鰯の大漁があったときに網元などによってつくられた数え唄形式の大漁節に,銚子の町の舞踊の師匠が振り付けを与え,川口明神境内での大漁祭で漁民によって歌われ踊られたのに始まる。輸になって踊る漁民の踊りのほかに,大漁祝い・恵比寿舞という恵比寿姿の門付(かどづけ)が大漁を祈願して歩く芸能も,秋田県由利郡地方の海岸でみられた。