●大連(ターリェン) だいれん
アジア 中華人民共和国 AD
現在の中国東北区,遼東半島南端にある旅大市(大連のほか旅順市および付近の数県を含む)の東部地域を占める港湾都市。もとは青泥窪と呼ばれた小漁村であったが,1860年(咸豊10)にイギリス・フランス連合軍が,1894年(光諸20)日清戦争の際には日本が占領した。しかし,三国干渉によって清朝に返還されると,1898年(光緒24)ロシアが旅順とともにこれを租借し,ダルニーと命名,自由貿易港として開放し新市街を建設して,極東政策の根拠地とした。その後,1905年(光緒31・明治38)日露戦争によって租借権は日本に移り,大連と改名された。日本はこれを自由港とし,また満鉄本社を置くなど,大陸経営の基地として発展させたが,1945年(民国34・昭和20)の敗戦で中国側に返還された。現在は長大鉄道の起点で東北の玄関であると同時に,上海に次ぐ貿易港として大きな役割を果たしている。とくに1975年(民国64)に完成した大連新港は,大慶油田と1,200kmにも及ぶパイプラインでつながれた石油専用埠頭で,外国船の出入りも多い。