●平重盛像 たいらのしげもりぞう
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京都の神護寺に伝来する,源頼朝・平重盛・藤原光能の像とされる3枚の肖像画の一つ。頼朝像以外は正しい像主の名は判然としない。1315年(正和4)の記事を下限とする『神護寺略記』によると,神護寺境内の仙洞院に,後白河天皇の御影と重盛・頼朝・光能・平業房の画像が安置され,藤原隆信(1142〜1204)が一筆で図したものとある。『神護寺最略記』『高雄山神護寺規模殊勝之条々』もほぼ同じ。現存の3肖像を一筆と断定はできないが,鎌倉時代美術における写実主義の傾向が認められる。すなわち,平安時代の大和絵における引目鉤鼻の面貌の描き方の伝統を継承した,細線重ね引きによる面貌の描き方は,隆信とその子の信実によって完成した,似絵における面貌の描き方である。神護寺蔵3肖像は,隆信が面貌だけを担当した可能性もある。〔参考文献〕宮次男『肖像画』1975,小学館
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