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●大名飛脚 だいみょうひきゃく

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 江戸時代,諸大名が江戸と領国間で書簡や貨物を往復させるために設けた逓信制度。その代表は,尾張・紀州両家の大名飛脚で,東海道に7里ごとに継所を設置し,中間2名を配して書信を送らせたので七里飛脚とも呼ばれた。中間はのちには脚夫の宰領をつとめるようになり,なかには,御三家の威をかりて逓送費用を宿駅に負担させたものもあったという。ほかに,加賀・雲州・松山・川越・会津一橋・田安・信州上田・仙台など大藩の大名飛脚があった。鳥取藩の場合,江戸・鳥取両地に飛脚頭を置き定日に運行した御飛脚,参勤交替中の書状を江戸・鳥取に送る御道中飛脚,領内要所を連絡する領内飛脚があり,他藩も類似の制度を有したと考えられる。しかし,負担が大きいため,町飛脚の制度が整うと各藩とも漸次これに委託するようになった。

〔参考文献〕『図説日本文化の歴史9』1980,小学館