●当麻寺 たいまでら
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古代伝承と重厚な国宝建造物の堂宇のそろう奈良県にある寺院。聖徳太子の異母弟を産んだ古代豪族当麻氏ゆかりの氏寺,万法蔵院を前身とする。禅林寺ともいう。古代貴族が西方浄土への憧憬から来迎図に描くことの多かった浄土信仰の聖地二上山の麓にある。奈良時代の平地伽藍配置に従い,堂塔は南面させるが,浄土曼荼羅をかける本堂は東面して建ち,西方弥陀浄土を拝む様式をとる。曼荼羅は天平年中に製作されたが,現在安置のものは貞享の転写。後世中将姫の蓮糸曼荼羅という奇跡譚が付加され,民衆信仰をひろげた。本堂は平安末の建立ながら内陣・厨子により古期の部分を残し,閼伽棚は鎌倉中期の手が加わる。国宝。金堂は重文,鎌倉時代。安置される諸仏はいずれも創建時の仏で古色のなかに生気を放つ。奈良後期の東西三重塔がオリジナルのまま完存すること,相輪が8個であることは日本で唯一の例である。5月14日の二十五菩薩来迎会練供養,中之坊茶室・庭園も著名である。
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