●太平洋諸島民保護法 たいへいようしょとうみんほごほう
ヨーロッパ 英国 AD1872 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1860年代ごろより,オーストラリアのクイーンズランドやフィジーなどの綿花・砂糖きびプランテーションで働く労働者として,多くの太平洋諸島の人々が,奴隷狩りのような非人道的方法で強制的に駆り集められ(ブラックバーディンクの項参照),これらのプランテーションに送られた。そこで,このような強制労働を規制するために1872年6月にイギリスで制定された法令である。おもな内容は,誘拐の意味を定義し,オーストラリア総督かイギリス領事の免許がない場合には,イギリス船は労働者の輸送業務に携わることはできないとしたものである。しかし,イギリスの管轄区域外においては効力がなく,強制労働を減少させることができなかったので,1885年に改正され,管轄区域外においてもイギリス臣民の活動を規制することができるようにした。