●太平洋教会会議 たいへいようきょうかいかいぎ
AD1956
フィジーのスヴァに本部をもつ,キリスト教の超宗派的な地域国際機関でPCCと略称する。太平洋諸島の住民の大部分はキリスト教徒であるが,過去における宗派間の対立抗争をすて,地域的な超宗派的組織を創設しようという動きは,1959年2月に南太平洋の諸教会・諸伝導団が,国際伝導評議会の来訪を求めたころから強まった。1961年に西サモアのマルア神学校での会議で超宗派的組織をつくる構想が論じられ,委員会が設けられて太平洋教会会議の基本法が起草された。そして1956年5月にニューカレドニアのリフー島で,PCC創立の会議が開かれた。PCCの最高の意志決定機関は5年ごとに招集される大会とし,大会と大会のあいだの業務は執行委員会が処理する原則が成立した。第2回PCC大会は1971年5月にフィジーのダヴイレウ,第3回PCC大会は1976年1月にPNG(パプア=ニューギニア)のポート=モレスビーで開かれた。この第3回大会から太平洋のカトリック教会が正式にPCCのメンバーとなり,フランス領の非植民地化・非核太平洋運動などの政治問題や,観光開発などの社会経済問題についても,PCCとしての決議を行うにいたった。第4回PCC大会は1981年5月に,トンガのヌクアロファで開催された。1980年代の挑戦を太平洋教会の使命,というテーマで,政治や社会経済の分野での発言を強化し,宗教的な地域国際機関としての影響力を発揮している。PCCは世界教会評議会WCCの一環を成し,キリスト教の土着宗教との融合をもはかっている。PCCの出版部門として1973年創設の“ロツ=パシフィカ=プロダクション”がPCC本部の一部を構成する形で,キリスト教関係に限定されない出版活動をしている。その太平洋諸島民の世論形成への影響力は大きい。