●太平御覧 たいへいぎょらん
アジア 中華人民共和国 AD
中国,宋代の類書。第2代太宗のとき,「リホウ※注1※f」(925〜996,同光3〜至道2)らの奉勅撰。1,000巻。977年(太平興国2)から編さんに着手し,983年(太平興国8)完成した初期類書中の代表的なもの。最初『太平総類』と名づけられたが,太宗が1日に3巻ずつ,1年で閲了したことから『太平御覧』の名を賜わったという。内容は天・時序・地・皇王・偏覇(へんは)・皇親・州郡・居所・封建・職官・兵・人事・逸民・宗親・礼儀・楽・文・学・治道・刑法・釈・道・儀式・服章・服用・方術・疾病・工芸・器物・雑物・舟・車・奉使・四夷・珍宝・布帛(ふはく)・資産・百穀・飲食・火・休徴・咎徴(きゅうちょう)・神鬼・妖異(ようい)・獣・羽族・鱗介・虫豸(ちゅうち)・木・竹・果・菜・香・薬・百卉(ひゃくき)の55部門からなり,さらに多くの細目にわけられている。前代の類書など1,690種のほか,古律詩・古賦などからも引用し,そのなかには亡逸して今日伝わらないものも多い。断片的ながら逸書の一部を伝えている点で価値がある。本書は編集にずさんな点があるので,利用には注意が必要。日本でも読まれ,昌平板学問所に所蔵された明人影宋鈔本が,1855〜61年(安政2〜文久1)に校定を加えて出版されている。『四部叢刊』3編に収める影宋本は,欠けたところを上述の日本版で補ったもので,現版本中最良とされる。索引には銭亜新編『太平御覧索引』(1934,民国23,商務印書館排印本)・『太平御覧引得−−哈仏燕京学社引得23』(1935,民国24,排印本)がある。
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