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●大ブルガリア だいブルガリア

ヨーロッパ ブルガリア共和国 AD 

 ブルガリア国家の建設過程に現れた傾向で,国家の領域をマケドニア・トラキアなどの中世ブルガリア帝国の版図にまでひろげようとする主張と運動。19世紀にバルカン半島の諸民族はオスマン-トルコからの独立を達成するに際して,それぞれの民族の“栄光の時代”の版図を自国の領土とすることをめざし,“大ギリシア主義”“大セルビア主義”“大ブルガリア主義”“大ルーマニア主義”などを掲げて相互に争った。ブルガリアについていえば,シメオン(在位893〜927)治世下の第一次ブルガリア帝国や,イヴァン=アッセン2世(在位1218〜41)時代の第二次ブルガリア帝国は,マケドニア・トラキアから,セルビアやアルバニアの一部を含む広大なものであった。1878年の露土戦争ののちのサン=ステファノ条約により,一時的に“大ブルガリア”が実現した。1912年のバルカン戦争でマケドニア領有に失敗したブルガリアは,近隣諸国に戦いを挑んだが敗退した。