●大念仏寺 だいねんぶつじ
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融通念仏宗の総本山で,大阪市住吉区平野上町にあり,正式には大源山大念仏寺,通称平野の大念仏寺として親しまれている。大治2年(1127)融通念仏の開祖,聖応大師良忍によって開かれたと伝えられる。良忍は尾張の知多郡に生まれ,比叡山常行三昧堂の不断念仏をつとめる堂僧であったが,京都大原に来迎院を建て念仏三昧にはげんだ。この三昧中,感得した偈をもって融通念仏宗を開いた。四天王寺にとどまったとき,聖徳太子の夢告によりこの寺を開いたとある。融通念仏が宗として整うのは江戸時代の元禄年間であるが,鎌倉時代に融通念仏自体は広まっており,その様子は『融通念仏縁起』に詳しい。現在末寺として350寺ほどあるが,分布は大阪南部から奈良の生駒周辺・京都南部・三重県名張に散在する。「御回在」という『十一尊天得如来像(阿弥陀来迎図)』の掛軸を村々に回す行事が現在でもつづいており,独特の仏教民俗行事を行っている。