●第二信号系 だいにしんごうけい
AD
パブロフの用語で,言語およびそれによる行動の制御をいう。これに対して,第一信号系は環境内の物理的事象が,条件づけによって,条件刺激すなわち条件反射に対する信号となったものを総称していう。したがって,言語は,第一信号系に対し,信号の信号という関係にある。第二信号系は人間に固有の信号系であって,この信号系によって制御される行動は,人間以外の動物の場合よりはるかに複雑になる。たとえば,「意味般化」と呼ばれている現象がある。いま児童に2という数字に対して唾液分泌をするよう条件反射を形成したとする。するとこの児童は,2に対して唾液分泌をみせるだけでなく,1+1,5−3,8÷4など,物理的には2と似ていないが心的操作の結果2となるようないろいろの刺激に対しても,やはり分泌反応をする。パブロフは,言語を一種の信号系として概念化することによって,言語機能を条件反射説で分析しようと考えた。