●第2次マクドナルド内閣 だいにじマクドナルドないかく
ヨーロッパ 英国 AD1929 ハノーヴァー・ウィンザー朝
第1次内閣崩壊後約5年間保守党が政権を握ったが,1929年5月の総選挙の結果保守党の260議席に対して労働党は287議席を獲得し,初めて第1党となった。同年6月マクドナルドは第2次労働党内閣を組織して,失業手当を拡充し寡婦年金制度を定め,また経済諮問会議を設けて政府の経済対策を強化した。外交面では,ラインラント撤兵など平和促進につとめ,1930年ロンドン軍縮会議を開いて海軍軍縮条約の締結に成功した。また同年ソ連と通商協定を結んで友好関係を回復した。けれども,1929年にアメリカで始まった世界恐慌の波にのまれ,重大な財政上の危機にみまわれた。すなわち,失業者の数が激増して1930年には200万人をこえ,同年末失業率が20%に達したため,国家の支払う失業手当は巨額にのぼった。政府はこの財政危機を切り抜けるため失業手当の率を引き下げざるをえない事態に追い込まれたが,削減の可否をめぐって閣内に対立が生じ,1931年8月労働党内閣は倒れた。