●大徳寺大仙院庭園 だいとくじだいせんいんていえん
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京都市北区紫野大徳寺町にある臨済宗大徳寺の塔頭の一つである大仙院は,1509年(永正6)近江国の戦国大名六角高頼の子古岳宗亘の開山になるという。この院内に設けられた庭園は,土塀を背景としたきわめて狭い小庭(104平方m)であり,枯山水式である。作は古岳宗亘とされている。涸滝をはさんで北側に亀島,南側に鶴島があり,この二つの石組に限っては,京都産の花崗岩が用いられ,永正期の作庭手法が看取される。それに対し,他の全庭石は阿波国産の緑泥片岩である。これは,細川家より三淵家へ養子となった晴員の子藤英の代(天正初年)に,三淵邸の庭を大仙院に移築したものであるという。この細川家の領国阿波産の石を用いた庭園は,室町期の感覚というよりは,むしろ桃山初期の剛健さをもっている。以上のようにして,二様の石組によって打ち出された技法は,山水式庭園の純粋さを追求したものとなったのである。
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