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●大東亜会議 だいどうあかいぎ

アジア 日本 AD1943 昭和

 1943年(昭和18)11月5日〜6日の第二次世界大戦半ば,日本敗戦の色濃くなったころ,占領諸国の離反を防ぎ戦争協力を確保することを目的に東条英機首相が主宰した会議。東京の議事堂で開催された。出席者は,東条をはじめ,中華民国の汪兆銘・タイ国のワン=ワイタヤコーン・満州国の張景恵・フィリピン共和国のラウレル・ビルマのバー=モー,それに自由インド仮政府のスバス=チャンドラ=ボースであった。この会議では,「大東亜共同宣言」が採択・発表された。まったく時期遅れにも各民族の独立尊重・互恵提携がうたわれ,相変らずアジア地域の共存共栄が叫ばれたが,まったく空疎なものにすぎなかった。したがって,各地民族の協力を得られなかったばかりでなく,民族闘争の高まりを食い止める何らの具体策も生まれなかった。

〔参考文献〕橋川文三「「大東亜共栄圏」の理念と実態」岩波講座日本歴史21巻所収,岩波書店