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●大清一統志 だいしんいっとうし

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 清代の全境および朝貢諸国の地理を記した書物で,次の3種がある。[1]356巻本。聖祖康煕帝が1686年(康煕25)に徐乾学らに編集を命じ,1743年(乾隆8)にいたって完成した。翌年宮中の武英殿において木活字で印刷された。[2]424巻本。新疆地方が平定したので,高宗乾隆帝はワシン※注1※らに1764年(乾隆29)に増訂重修を命じたが,のち大小金川討伐などがあったために,1784年(乾隆49)にようやく完成し,1790年(乾隆55)にやはり武英殿で印刷された。[3]560巻本。仁宗の嘉慶年間(1796〜1820),重修の議がおこり,穆彰阿らの手で,1842年(道光22)に完成した。これらはみなときの皇帝の勅命によって編纂されたものであるが,歴史地理的な記述に重点が置かれ,各省ごとに分野・建置沿革・形勢・風俗・城池・学校・戸口・田賦・名宦などについて述べ,各府にも及んでいる。3種のうち最も普及しているのは,1764年の424巻本を500巻に改編したものであるが,体裁内容ともに最も優れているのは,嘉慶重修の560巻である。これは歴代の中国全志のうちでもとくに優れたものであり,中国歴史地理研究の基礎資料となっている。

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