●代参講 だいさんこう
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講中で代表者を輪番や抽選で選出し,寺社に参詣祈願する宗教行事をいう。本来,講中は信者が一緒に寺社に参拝(総参り)するのが目的であったが,中世以降遠方の寺社に対する信仰が成立すると総参りの形態から個人もしくは代参の方法がとられるようになった。一般に代参費用は村で負担したり,講中全員が負担したりし,奉納金・札料・旅費などに用いた。代参人に選出されることは村にとっても個人にとっても名誉であり,そのため別火・水行など厳しい精神を守り,社頭・仏前で祭りを勤め,護符・神符などを受け,講中に配るのである。代参の出発や帰村には講中や村人との共同飲食がみられ,とくに出迎えの「坂迎え」は盛大な行事であった。代参講は近世中期以降とりわけ顕著となり伊勢・秋葉・金毘羅・御嶽・浅間・古峯ケ原・題目講などによくみられた。〔参考文献〕桜井徳太郎『講集団成立過程の研究』1962,吉川弘文館