●泰山 たいざん
アジア 中華人民共和国 AD
中国,山東省の中部,省都済南の南50km,泰安市の北にそびえる泰山山脈の主峰。標高1,532m。山頂からは黄海の雄大な景観をのぞむことができる。古くは岱宗・岱山・太岳とも呼ばれ,秦漢以来,いわゆる五嶽の第1たる東嶽として中国の民族的信仰の対象となり,歴代王朝によって国家的祭祀が行われた。とくに秦の始皇帝をはじめ,多くの皇帝が泰山の山頂で天を祭り(封),その麓の梁父で地を祭る(禅)という封禅の儀式を行った場所として名高い。また後漢のころからこの山の神である泰山府君は,人の生命を支配すると考えられるようになり,道教の発達とともに東嶽大帝と称されて民間の信仰を集めた。のち,その息女である碧霞元君が信仰の中心となり,泰山娘娘(ニャンニャン)と呼ばれて,明・清代を通じ,全国から多くの参詣者が集まった。山頂の玉皇廟のほか,山中には金剛経・南天門・中天門・雲歩橋など名勝旧跡が多く,現在では遊覧地となっている。
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