●タイ語族 タイごぞく
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言語学的にたがいに近親関係にあるタイ系の諸語を話す民族。こんにちのタイ国の主要民族であるシャム族(4,000万人以上)を最大の集団とするタイ語族の地理的分布はきわめて広大である。東は中国の広西壮族自治区のチュワン族(約1,200万人)から,はるか西方インドのアッサムのアホム族までを含む。また北方は中国の四川省・貴州省のプイ族やトン族などを含み,南方へはタイ国のマレー半島部のパク・タイ族にまでわたっている。シャム族やチュワン族の大集団を中心に,ラオス・ヴェトナム北部・中国西南部・ビルマのシャン州・アッサムに広がるタイ語族の人口は6,000万人をこえる。彼らの共通する文化的特色は,若干の例外を除いて,河谷に居住し水稲耕作に従事することである。12〜13世紀ごろからタイ語族の政治・軍事的な動きは活発となり,インドシナ半島部やアッサムにおける多くのタイ系の王国が成立する。東部では中国やヴェトナムの文化の深い影響下にあり,シャム族を含めて西方では古くからヒンドゥー教や仏教などインド系文化を受容してきた。