●大空位時代 だいくういじだい
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD
インテル=レグヌムとは統治者のいない空白期間をさす。歴史上最も有名な大空位時代は,1256〜73年,ドイツにおいて国内に権威ある皇帝が存在しなかった時期である。ドイツは建国当時,王権は比較的に強固であり,神聖ローマ帝国としてヨーロッパに重きをなした。中世後半に皇帝の権力が衰弱し,諸侯の権力が増大した。シュタウフェン朝最後の皇帝コンラード4世の没後,二人の外国人が皇帝に選ばれ,大空位時代が始まった。リチャードは一時ドイツにきたが,いま一人アルフォンソは訪れず,名目上の皇帝にすぎなかった。リチャードはイギリス王ヘンリー3世の弟であり,アルフォンソはカスティリヤの王であった。1272年リチャードが死ぬと,ローマ教皇グレゴリウス10世はアルフォンソを認めず,選挙侯に新しい皇帝を選ぶよう命じ,翌年ハプスブルク家のルドルフ1世が選ばれ,大空位時代は終わる。