50音順    検 索

●大逆事件 たいぎゃくじけん

アジア 日本 AD1910 明治時代

 1910年6月,明治天皇暗殺を計画した理由で幸徳秋水ら社会主義者・無政府主義者が検挙され,幸徳ら12名が死刑,12名が無期懲役,2名が有期懲役に処せられた事件。社会主義運動の行きづまりと,アメリカから帰国した幸徳の影響で同盟罷工による革命を標榜する無政府主義的直接行動論が有力となった。1908年の赤旗事件前後から政府の社会主義運動への弾圧が強化された。1910年5月長野県明科の製材所職工宮下太吉が爆弾を製造したことが発覚し,菅野すがほか数名が天皇暗殺を相談したことを認めたことを利用し,政府は全国の社会主義者・無政府主義者数百名を検挙,26名を大逆罪で起訴,12月から翌年1月にかけて大審院特別法廷で非公開の裁判で判決を下した。この事件に対し米・英・仏などで日本政府への抗議行動があった。この事件後,社会主義運動の“冬の時代”となる。1961年以後再審請求運動がおこされたが,1967年最高裁は棄却した。