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●大恐怖 だいきょうふ

ヨーロッパ フランス共和国 AD 

 フランス革命初期の1789年7〜8月,アンシャン=レジーム(旧制度)の解体ともに農村部にひろがった社会的恐慌。その背景には,農業経済の破綻が農民をプロレタリア化し,浮浪者があふれたため,封建的秩序の動揺への不安に,それら浮浪者による襲撃という恐怖とがあいまって,農民たちの緊張が極度に高まったことが挙げられる。そういう状況のなかで勃発した7月14日のバスチーユ監獄襲撃を契機におこった農民の集団的武装化・農村支配層への攻撃はまたたく間に全土にひろがった。蜂起の心理的側面には,既存秩序の守護を望む意識も残存するが,封建領主への永年の鬱積した不満や怒りの爆発が,それらを促進したといえ,さらにはその過程で革命へと向かう意識転換が成しとげられた。急速な革命的気運の高まりのなかで,同年8月4日,国民議会は封建制廃止の決議を行った。